STAFF INTERVIEW
特集|社内インタビュー
私、THE EDGEの広報部ライター花摘がクリエイティブスタッフ達のある日のミーティングにお邪魔して、
EDGEのことや、最近のリノベ、デザイン、建築業界のこと等などインタビューをおこないました。
個性的な彼ららしい面白いお話が聞けましたよ。
“ We are the EDGE ”
3人はもともとファッションが好きで、
自分たちが着たいと思うアパレルのブランドを立ち上げようと集まった。
でもまてよ。
もしかしたらアパレルにこだわる必要はないのかもしれない。
EDGEはそんなところからスタートした。
会社を設立してからも、
時々こうして3人でとりとめもない話をするうちに
新しいアイデアが生まれたりする。
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やりたいこととやりたくないことははっきりしてる
岡元:父親が大工ってこともあって昔から建築業界を見てきたけど、すごい量の木を捨てるんだよね。例えば発注ミスで間違った木材が届いたりする。
返品する配送のコストなどを考えると、廃棄処分にしたほうがお金はかからない。でもさ、最大辺が何メートルもある無垢の板は輪切りにした大木の直径からしか取れないのに。その木がその太さに育つまでにはいったい何百年かかったんだろう…。
そんなことをいつも考えてる。
リサイクルとか持続可能ってワードが一般的になって、プラスチック削減にはみんな敏感になっているけど、むしろプラスチックはまだ作り出すことができるでしょ。でも樹齢何百年の木は、そこまで育つのに気の遠くなるほどの時間がかかるじゃん?
だから基本的に「捨てない建築」をやりたい。斉藤:僕もいまの仕事をしていて疑問はあちこちで感じるかな。情報社会で目が肥えたお客さんが増えて、国産クロスのカタログの中には気に入った柄がないって言われる。それでネットで見つけたこの輸入クロスを貼って欲しいと頼まれたり。
多くの工務店は、お客さんにそう言われたら「はいわかりました」って言いなりじゃない? 元請け会社から「ここにはこれを貼るように」って指示される場合もあるしね。でもさ、輸入クロスは見た目がもちろん美しかったりセンス良かったりするけど、反面すごく薄くてデリケート。メンテナンスも国産のように汚れたらサッと拭けばいいってもんじゃなかったりする。
飯塚:見た目がイイってだけで建材を選ぶのは簡単だけど、選んだものに愛着を持って「共に暮らしていかなくちゃいけない責任」があると思う。だからお客さまに提案するときも、いいことばかりじゃなくデメリットも全部伝えたほうがいいよね。
岡元:「無垢材が好き」って人でも、反りなんかの経年変化も含めてOKなのか、それともその雰囲気が好きだから無垢材に見える合板でいいのか。どっちが良い悪いじゃなくて、お客さんそれぞれに合うスタイルを提案できるのが自分たちの強み。それが結果的に双方にとって良い選択になるんだ。環境にとっても。
飯塚:私たち、イメージと中身にギャップがあるって驚かれること多くない? 最初は「とりあえずセンスが良くておしゃれな部屋にしてほしい」って依頼なんだけど、打ち合わせしているうちに、ただおしゃれなリノベーションをやってる会社ではないって気づいて戸惑われたり(笑)。
岡元:それはあるね。でもセンスの良さって見た目だけじゃなくない?
「自分はあまりセンスがないけどセンスのいい部屋で暮らしたい」っていう人の希望は叶えたいし、そういうお客さんが喜んでくれるような提案をするのが腕の見せ所だけど、それだけで終わらせたくはない。
最初にも話したけど、ひたすらコスト重視の仕事だけはしたくないな。斉藤:そういうポリシーっていうかこだわりは、親父さんや親方からの影響?
岡元:いや。『ONE PIECE』から。人生で大切なことは漫画から学ぶタイプ(笑)。
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ブランドが売っているのは
モノじゃなくストーリーと世界観岡元:この3人は、もともとはアパレルのブランドを立ち上げようって話で集まったんだよね。
斉藤:岡元くんも飯塚さんも服が好きだし、僕も昔HERMESやPRADAで商品管理の仕事してたしね。
岡元:でもアパレルって結局何を売ってるの? って考えたら服そのものではなく世界観を売ってるんだって気づいて。だったら売るものは服じゃなくても良くない? って。もしTHE EDGE のリノベーションがカッコイイってことになれば、いずれはみんながこれ(社名の入ったオリジナルTシャツ)着たいと思うかもしれない。だったら自分達の経験と今できることを活かして、まずはリノベーションでTHE EDGEの世界観を構築して行くのもありだよね。
飯塚:最近BARの経営も始めたら「なんで? 全然違う業種じゃん」て言われる。でも私たちにとってはそこに違和感はない。THE EDGEの世界観は何を売っていても創ることができるから。その考え方を共有できているから3人で仕事ができるんだと思う。
斉藤:岡元くんはメインで表に出る人だけど、僕は裏方として人やモノを回すのが向いている。飯塚さんはそんな僕たちを多方面からきっちりサポートしてくれる。そんな3人のバランスを活かせているのもイイよね。
岡元:斉藤さんは感覚的。可愛いから好き、とか言うし(笑)。お金じゃ買えないものに価値を置いたり。大切なのは家族との時間だったりもする。自分はすごく合理的だしロジカル。大切なのは家族との時間とか…まだ若造でわからない(笑)。飯塚さんはどうなの?
飯塚:私が大切にしてるもの? 秘密(笑)。
とにかく生き方とか幸せの定義が3人とも全然違うよね。だからビジネスパートナーとしてはバランスが取れていいのかも。それぞれが自分にないものを持ってる。 -
THE EDGEが目指しているのは
案外地味なことかもしれない岡元:今ってさ、町の工務店が地域に溶け込んでないのが気になる。昔は町内会の集まりで町の人たちが地元の工務店の親父と仲良くしていたりして、家のことで困ったらすぐに相談してた。だけど最近は仕事で行った家の隣が工務店ってこともある。「え? なんで隣に頼まないんだろう?」って不思議に思うし残念な気持ちにもなる。
斉藤:テレビCMやってるような大手が安心と信じている人が多いね。本当はちょっとしたことでもすぐに来てくれて、気軽に相談できるような身近な存在がイイのにな。
岡元:車だと今でも同じメーカーの同じ営業マンから買い続ける人多いのにね。その人のオススメなら安心して言われるがままに買い替えたりする。それを住宅でも実現したい。長く付き合えるパートナーシップをお客さんとの間に育てていけたらいいな。
斉藤:お客さんの家のことは自分のことのように心配だけど、かといって「そろそろ屋根のメンテナンスの時期ですよ」とか営業っぽくアプローチするのは嫌だから、情報だけ提供したいなと思う。
もし自分が家を買ったら不安だし。いつも気にかけてくれる存在がいたら心強いよ。
でもさ。持ち家をそこまで丁寧にメンテナンスしている人って実は少ない。問題が起きる前に定期的にメンテすれば、家はかなり長持ちするのになぁ。たまにやっている人がいると偉いな〜って思う。ただ家の塗り替えって200〜300万円かかるから、なかなか難しいのが現状。本当はウッドデッキも2〜3年でオイルステイン塗り直せば寿命は格段に伸びるし見た目もずっと綺麗に保てるのになぁ。岡元:やっぱりそこは時期ベースじゃなくて症状ベースで提案したらいいんじゃない?
定期的にチェックリストを送るとかね。そろそろ壁にこんなヒビが入っていませんか? 触ると白い粉がつきませんか? みたいな。飯塚:それいいかもね。オペレーション頑張ります(笑)。
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なんだかんだ言って
建築オタクだよね、オレたち斉藤:そもそも日本の建築界ってモヤモヤすること多い。自分だったらこうするのになぁって思うことがいっぱいある。
飯塚:あるある。私は照明器具とか家具とかインテリア関係で日本製だとなかなか「コレ!」というのがなくてモヤモヤする。
斉藤:施工の仕方も。例えば「一部現し(あらわし)」とか好きなんだけど、店舗だと多くなってきたものの一般家庭ではまだやる人も少ない。配管や構造材をそのまま見せて無骨さを表現する部分と、綺麗に隠蔽で仕上げる部分と、MIXしたデザインをやってみたいんだよね。
岡元:ヨーロッパ建築のいい意味でちゃんとしない仕上げに惹かれる。電気の配線丸見えでも、コンクリートの凸凹がそのままでも、機能的に問題なければ別にいいじゃん? それがカッコよかったりする。でも日本は「ちゃんと」「隠されている」のがスタンダードだよね。そうじゃないとクレームになることもある。
斉藤:ああいうエアコンもね〜。(カフェの天井を指差しながら)
岡元:なんで天井に埋め込む前提なんだろう? 海外だと露出していてもサマになるデザインのものがあるんだけどな。天井は組むもんでしょう?って大前提がある。そもそも建築に対するマインドが違う。
斉藤:まあ最近は業務用シンクを家庭に取り付けて配管を見せるスタイルも増えてきたし、日本も変わりつつあるとは思う。
岡元:機能美が好きだから、増えてくるといいな。
飯塚:そういう選択肢をたくさんお客さんに提案できるのがTHE EDGEだよね。
分厚いカタログをポンて渡して「好きなの選んでください」っていうんじゃ、大手住宅メーカーと変わらない。岡元:うん。うちが提供できるのは「イケてる保証」つきのデザイン。カタログのサンプルだけ見ると「え!? これとこれ合わせて本当に大丈夫!?」って組み合わせでも、THE EDGEに任せてくれればきっと仕上がりに満足してもらえる。
斉藤:そうだね。この間も自然素材のサイディングを室内に貼る提案をしたら、最初は「え! サイディングって外壁に使うんじゃないんですか?」って心配そうだったお客さんも、仕上がってみたらすごく気に入ってくれた。
岡元:自然素材は組み合わせるのに高度な技術とセンスも必要だし、コストや手間を考えたら普通は提案したくないものだけど、うちはなんたってコスト優先の施工はしたくないからさ。機能的かつカッコいいものがあれば、どんなに面倒だろうと積極的に提案していきたい。
飯塚:もうこの話は尽きないね。また次回のミーティングに続く…ってことで(笑)。
聞き手/花摘マリ(広報部ライター)
撮影協力|横濱倶楽部
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